当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから
カシミヤとは
高級素材として知られる「カシミヤ」。
その名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、カシミヤ素材の特徴やメリット・デメリットを知る人は少ないと思います。
こちらでは、カシミヤ素材について詳しくご紹介します。
カシミヤ製品を知りたい方、カシミヤ製品を購入予定の方は、ぜひ最後までお読みください。
カシミヤ、ウール、アルパカの違いや選び方を知りたい方は、
の記事をご覧ください。
カシミヤは何の毛?
羊から取れる素材をウールと呼びますが、カシミヤ山羊から取れる素材をカシミヤと呼びます。
カシミヤは非常に稀少性が高く、「繊維の宝石」と称されています。
カシミヤ山羊の生息地
カシミヤ山羊は、中国の内モンゴル自治区をはじめ、モンゴル、イラン、インド、トルコなどに生息しています。
羊のように群れをなし、天敵を避けるように険しい山岳地方に暮らしています。
山岳地方は、冬は厳しくマイナス20~30℃にもなりますが、カシミヤ山羊は耐寒性に長けている動物なので、そうした過酷な環境でも生息できます。
そのような気候を生き抜く秘訣が、カシミヤ素材にあります。
カシミヤ毛の役割
カシミヤ山羊は2種類の毛を持っています。
ひとつは「ヘアー」と呼ばれる表面の長くゴワゴワとした毛、もうひとつがヘアーの内側に隠れている「うぶ毛」です。
うぶ毛は寒くなると生えてきて、高い断熱性と保温性で氷点下の寒さから身を守る役割を担います。
しかし、春になるとうぶ毛は自然に脱落するので、その直前に採取してアパレルなどに活用します。
カシミヤはなぜ高級素材なのか
うぶ毛は、「ヘアー」の内側に隠れるように生えているので、羊毛のようにバリカンを使って一気に刈るということができません。
採取するには、熊手のようなものを使って手作業ですき取るしかなく、1頭から採れるのはわずか200g前後といわれています。
セーターを1着作るのに2~4頭分を要するそうで、とても稀少です。
また、高い保温性や滑らかな肌ざわりは化学繊維では再現できないため、高級素材として重宝されています。
カシミヤのランク(品質)について詳しく知りたい方は、「カシミヤ繊維の品質(ランク)や良質な製品の見分け方」の記事をご覧ください。
カシミヤの歴史
カシミヤ素材は、インド北境のカシミール地方にちなんで命名されたそうです。
カシミールの首都スリガールで、同地に生息するカシミヤ山羊の毛を製品化したところ、シルクロードを通じて欧州の商人や貴族、皇帝などがその価値に気づいたのだそうです。
「繊維の宝石」カシミヤ素材の特徴・メリット
こちらでは、カシミヤ素材のメリットをご紹介します。
より詳しく知りたい方は、「知っておきたいカシミヤのメリット・デメリットについて」の記事をご覧ください。
滑らかな肌ざわり
湿潤性に富んだカシミヤ素材は、まるでシルクのような滑らかな肌ざわりが特徴です。
そのため、ストールやマフラーなど直接肌に触れる機会の多いニット製品が市場に多く出回っています。
保温性
セーターやカーディガンなどのニット素材は、何本もの糸を編み込んで作られています。
非常に細いうぶ毛を持つカシミヤは、複雑に絡み合って繊維の間に多くの隙間を作ります。
この隙間に空気が入り込むことでカシミヤ素材は暖かさを保ちます。
ニット素材が暖かい理由を知りたい方は、「セーターが暖かいのはなぜ?|ニットは素材選びが大事です」の記事をご覧ください。
美しい光沢
カシミヤの毛は湿潤性が高く、それが見た目にも影響しています。
繊維自体が光を屈折させずに反射するので、美しい光沢感があらわれます。
軽さ
軽くて細いカシミヤの毛は、見た目に反してとても軽いです。
また、薄く編んでも十分に保温性を発揮できるので、とても重宝されています。
カシミヤ素材のデメリット
とても素晴らしいカシミヤ素材のメリットをご紹介しましたが、一方で、カシミヤはデリケートな素材として知られています。
毛羽立ちやすく、毛玉が発生しやすい
カシミヤの毛は短いので、撚り合わせた繊維の端が飛びだして毛羽立ちやすい性質を持ちます。
また、毛羽立ちは毛玉を作りやすいので、使用方法やお手入れを怠ると毛玉だらけになります。
水シミができやすい
カシミヤを濡れたままにすると、濡れた部分がそのままシミになってしまいます。
水分から受けた変化により、繊維表面からの光の反射の仕方が変わるからです。
染料や加工剤が繊維表面から浮き上がり、乾燥と同時にその部分で固まってシミになるケースもあります。
偽物や品質の悪いものが出回っている
ここ数年は検査体制の拡充で少なくなりましたが、カシミヤと謳って異なる素材を販売したり、カシミヤ100%と謳って50%のものを販売したりするケースが絶えません。
カシミヤの真偽を一般の人が手ざわりだけで判別するのはほぼ不可能で、詐欺まがいのような販売手法が問題になっています。
カシミヤのお手入れ方法
デリケートなカシミヤですが、お手入れ方法が製品の美しさや寿命を延ばすといっても過言ではありません。
ここでは、簡単にカシミヤのお手入れ方法をご紹介します。
普段から注意すること
カシミヤはデリケートな素材なので、汚れや毛羽立ちがあると毛玉やほつれの原因となります。
着用後は、馬毛ブラシを使ってやさしくブラッシングしましょう。
また、連続して着ると繊維がダメージを受けやすくなるので、1日着用したら2日は休ませるなど、繊維に休息を与える必要があります。
毛玉のお手入れ
カシミヤ素材を着用する以上、毛玉の発生は避けられません。
毛玉が発生した場合、毛玉をひっぱらずに優しく取り払うか、丁寧にカットするなどして取り除いてください。
カシミヤの毛玉対策については、「カシミヤの毛玉予防と取り方について」の記事をご覧ください。
洗濯方法
カシミヤは、下着のように着るたびに洗濯するものではありません。
大きな汚れがない限りは、シーズン終わりのケアで十分です。
また、自宅で洗濯する場合は、必ず洗濯タグに手洗い表示があるのを確認してから行ってください。
洗濯時は、以下に注意して行ってください。
失敗すると生地がフェルト化して縮み、着用できないようになってしまいます。
- 常温の水を使う(お湯は絶対にNG)
- できるだけ短時間でやさしく揉み洗いする
- 洗濯ネットに入れて洗濯機で短時間(30秒以内)に脱水する
- ネットで平干しをする
洗濯に少しでも不安がある方は、信頼できるクリーニング店に依頼しましょう。
カシミヤの洗濯方法について詳しく知りたい方は、「カシミヤセーター・マフラーのお手入れや正しい洗濯方法」の記事をご覧ください。
保管方法
カシミヤ製品を保管する際は、衣装ケースに防虫剤と除湿剤を入れて、一緒に保管しましょう。
防虫剤については、数種類使ったり必要以上に使うと、ボタンを溶かしたり、衣類にシミや変色を作ったり、ニオイ移りの原因になるので、必ず説明書通りの適正数量を使ってください。
虫食い対策について詳しく知りたい方は、「カシミヤ・アルパカ・ウールなど獣毛素材は虫食い対策が必須です」の記事をご覧ください。
衣装ケースから出して久しぶりに着るとき
衣替えで出したときは、基本的に洗濯はしません。
黄ばみや虫食いがないかを確認したうえで、天気のいい日に平干しネットなどを利用して平置き(ハンガーは不可)で陰干しをすると気持ちよく着ることができます。
アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について
アルパカの毛で作られたニットは、カシミヤに負けず劣らず実は高級品として世界中で大人気なのをご存じでしたか?
アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。
アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。
「冷え症でお困りの方」
「寒がりさん」
「薄くて着ぶくれしない、暖かなニットを探している方」
などから特にご好評をいただいています。
下記の画像をクリックしてアクセスしてください。
100種類以上の高品質「ペルー政府推奨」のアルパカ素材を採用したアルパカニット専門店「アルパカタウン」はこちらから |
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)
設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階
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