【徹底比較2】アルパカとカシミヤとウール ~保温性や重さ、値段の違いは~

2020/08/25

アルパカ毛(アルパカ繊維) カシミヤ

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当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから

【徹底比較2】アルパカとカシミヤとウール ~保温性や重さ、値段の違いは~

「アルパカ」「カシミヤ」「ウール」は、ニットを代表する素材です。
いずれも動物繊維ですが、専門家でない限り、見るだけ、触るだけでは判別が難しい素材です。

当ブログで「アルパカ」と「カシミヤ」を比較した記事「【徹底比較】アルパカとカシミヤ ~暖かさや重さ、値段などの違いは?~」が大変人気ですので、新たに「ウール」を比較対象に追加して、それぞれの特徴(メリット・デメリット)をご紹介いたします。

また、どの素材を選べばいいのかについては、「【徹底比較3】アルパカとカシミヤとウール どっちの素材がいい?」の記事で詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

アルパカ・カシミヤ・ウールの原料となる、アルパカ・カシミヤ山羊・羊の写真

アルパカ素材についてより詳しく知りたい方は、「アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~」の記事をご覧ください。

それぞれの素材について

アルパカとは

アルパカの写真

アルパカから採れた毛。

アルパカは南米のアンデス山脈の高地(海抜3,500~4,000メートル)に生息するラクダ科の動物です。

アルパカの毛は、繊維の一本一本がストローのように空洞になっているので、暖かい空気をためこんで高い防寒性能を発揮します。

冬の寒さをしのぐために、アルパカの毛はとても貴重で「アンデスの宝石」と讃えられるほどです。
ウールやカシミヤに比べるとアルパカは保温性や耐久性、手入れのしやすさなどの点から、高級獣毛の部類の中でもとても重宝されています。

アルパカ素材についてより詳しく知りたい方は、「アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~」の記事をご覧ください。

カシミヤとは

カシミヤ山羊の写真

カシミヤ山羊は中国の内モンゴル自治区をはじめ、モンゴルやイラン、アフガニスタンなどアジアの限られた山岳地方に住む山羊科の動物です。

カシミヤの原毛は平均14~16ミクロンと獣毛の中でも突出した細さが特徴で、細かい毛を沢山使って糸を仕上げることで、毛と毛の間に空気を溜めこんで高い防寒性能を発揮します。

軽さとやわらかさ、保温性・保湿性のある素材で、冬の定番素材として世界中に普及しています。
光沢感のある素材ゆえに高級感があり、「繊維の宝石」と呼ばれています。

カシミヤ素材についてより詳しく知りたい方は、「「繊維の宝石」カシミヤ素材について」の記事をご覧ください。

ウールとは

羊の写真

羊から採れた毛。

一般的にメリノ種と呼ばれる、ウールの生産を目的として飼育される羊から採取します。

メリノ種の羊は世界各地に分布しており、アルパカやカシミヤに比べて生産量がとても多く、セーターやスーツ、ストールなどのニット製品のほか、敷物を含む毛織物など幅広い製品で活用されています。

アルパカ カシミヤ ウールの比較表

下記に比較しているのは一般的な品質を想定しています。

素材や製品の品質が悪いと特徴を十分に発揮できないことがありますので、すべての商品がこの通りではありません。
その点はご理解ください。


ニット製品の重量感
アルパカ ○ 繊維の一本一本が空洞のため軽い
カシミヤ ◎ 繊維が突出して細いためとても軽い
ウール × 繊維が太く詰まっているため重い

暖かさや保温性
アルパカ ◎ 空気を含むので保温性はとても高い
カシミヤ ○ 繊維が細いので保温性は高い
ウール △ 保温力はあるが、アルパカやカシミヤ以下

製品の値段
アルパカ △ やや高い
カシミヤ ○ 最近は安価ものも出てきました
ウール ◎ 安価なものも多く、種類も豊富

毛玉の出にくさ
アルパカ ◎ 毛玉が出にくく摩擦に強い
カシミヤ △ 毛玉がでやすくデリケートな素材
ウール × 繊維が絡みやすく毛玉ができやすい

チクチク度
アルパカ △ チクチクを感じる人もいる
カシミヤ ◎ チクチク感はほぼ感じない
ウール × 繊維が太いとチクチクしやすい

繊維の細さ
アルパカ ○ 20~30ミクロン(0.020~0.030ミリ)
カシミヤ ◎ 14~16ミクロン(0.014~0.016ミリ)
ウール △ 16~40ミクロン(0.016~0.040ミリ)

手触りや光沢感
アルパカ ○ なめらかな手触りと美しい艶
カシミヤ ◎ やわらかくシルクのような光沢感
ウール △ 繊維が太いとゴワゴワ感がある

虫喰い
アルパカ × 保管時には防虫剤が必須
カシミヤ × 保管時には防虫剤が必須
ウール × 保管時には防虫剤が必須

汚れにくさ
アルパカ ◎ 水や臭いを寄せ付けにくい
カシミヤ △ 水に弱く水ジミができやすい
ウール ◎ 水や臭いを寄せ付けにくい

世界の飼育頭数
アルパカ 400万頭
カシミヤ 4億5000万頭
ウール 10億560万頭

一頭から採れる毛の量
アルパカ ◎ 約2~4kg
カシミヤ △ 約150~250g
ウール ◎ 約4kg

世界での年間生産量
アルパカ △ 約4,000トン
カシミヤ △ 約6,500トン
ウール ◎ 約115万トン

お手入れのしやすさ
アルパカ ◎ 特別なお手入れは不要
カシミヤ × 汚れや汗に弱く、シワや伸びに注意が必要
ウール ◎ 特別なお手入れは不要だが、毛玉の処理は必要

色落ちのしやすさ
アルパカ × もみ洗いしてしまうと色落ちの可能性
カシミヤ × もみ洗いしてしまうと色落ちの可能性
ウール 〇 色落ちしにくい

商品寿命
アルパカ ◎ 長め。人によって10年、15年と着られる方も
カシミヤ × 短い。デリケートな素材で毛玉も出やすいので
ウール 〇 普通。毛玉がたくさんできてしまうと短くなる

まとめ

いかがでしたか。
アルパカとカシミヤ、そしてウールの違いについてご理解いただけたでしょうか。

素材(繊維)や製品の特徴を十分に発揮するには、品質の善し悪しが深く関係します。
どの素材を選ぶかは好みにもよると思いますが、商品をご購入いただく際には信頼できるお店で購入することを強くおすすめいたします。

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この記事を書いた会社
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略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)

設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
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