当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから
カシミヤとは
カシミヤ山羊から取れる素材をカシミヤと呼びます。
カシミヤ山羊は、主にモンゴルや中国の内モンゴル自治区、イラン、アフガニスタンなどの山岳地帯に生息しています。
カシミヤ山羊は硬い毛と柔らかい毛がありますが、柔らかいうぶ毛のほうを「カシミヤ」と呼びます。
カシミヤ毛は非常に細かく、滑らかなため、アパレルに活用されています。
うぶ毛を採取するには手作業となるため手間と時間がかかり、1頭から採れるのはわずか200g前後といわれています。
セーターを1枚作るのに、2~4頭分を要するそうです。
カシミヤ素材についてより詳しく知りたい方は、「「繊維の宝石」カシミヤについて」をご覧ください。
カシミヤのメリット
繊維の宝石「カシミヤ」は、何といってもその細さと肌ざわりが特徴です。
高級獣毛と呼ばれる他の繊維と比べても、繊維の細さは頭一つ抜けています。
素材 | 繊維の細さ目安 |
---|---|
カシミヤ | 14~16ミクロン(0.014~0.016ミリ) |
アンゴラ | 10~30ミクロン(0.010~0.030ミリ) |
アルパカ | 20~30ミクロン(0.020~0.030ミリ) |
モヘヤ | 25~35ミクロン(0.025~0.035ミリ) |
ウール | 16~40ミクロン(0.016~0.040ミリ) |
抜群の保温性
セーターやカーディガンなどのニット素材は、何本もの糸を編み込むようにして作られています。
毛が細いカシミヤは、複雑に絡み合って繊維の間に多くの隙間を作ることができます。
この隙間に入り込んだ空気が断熱材の役割を担うことで、カシミヤ素材は高い保温力を発揮します。
カシミヤ素材は体温を逃がさず、外気の冷たい空気が体温を奪うのを防いでくれるので暖かいのです。
ふわふとした軽さ
上述のように空気をたっぷりと含むことができるカシミヤ素材は、見た目に反してとても軽いです。
また、薄く編んでも十分に保温性を発揮できるので、とても重宝されています。
セーターやカーディガン、ジャケット、コートなどのアウターになると、他の素材と比べてもより顕著に軽さを実感できます。
滑らかな肌ざわり
カシミヤのもう一つの特徴は、湿潤性に富んでおり、まるでシルクのような滑らかな点です。
そのため、ストールやマフラーなど直接肌に触れる機会の多いニット製品では特に重宝されています。
カシミヤの繊維は、表面のスケール(髪の毛でいうキューティクル)に凹凸が少ないので、触ると非常に滑らかに感じます。
さらには、天然の油脂分が表面をコーティングしているので、より一層滑らかに感じるのです。
美しい光沢
これも上述に関係しますが、繊維の一本一本の凹凸が少ないので、とても滑らかです。
なので、繊維自体が光を屈折させずに反射するので、美しい光沢となってあらわれます。
パーティーシーンや特別な席などでも見栄えがいいので、とても重宝されています。
カシミヤのデメリット
カシミヤはメリットばかりではありません。
ここではカシミヤにありがちなデメリットをご紹介します。
毛羽立ちやすく、毛玉が発生しやすい
カシミヤの毛は短いので、撚り合わせた繊維の端が飛びだして毛羽立ちやすい性質を持ちます。
また、毛羽立ちは毛玉の原因にもなるので、使用方法やお手入れを怠ると毛玉が増えてみすぼらしくなります。
水シミができやすい
カシミヤを濡れたままにすると、濡れた部分がそのままシミになります。
水分から受けた変化により、繊維表面の光から受ける反射の仕方が変わるからです。
染料や加工剤が繊維表面から浮き上がり、乾燥と同時にその部分で固まってシミになるケースもあります。
保管時に虫食いのリスク
カシミヤの毛はたんぱく質などの栄養が豊富です。
それを目当てに、小さい虫がこぞってカシミヤの毛をエサにしようとします。
小さな虫はいつの間にか衣類に付着してしまうので、目視で取り除くのは非常に困難です。
ですから、使用した後はブラッシングなどで汚れと一緒に取り除き、保管時は防虫剤を使って忌避することが大切です。
虫食い対策について詳しく知りたい方は、「カシミヤ・アルパカ・ウールなど獣毛素材は虫食い対策が必須です」の記事をご覧ください。
砂漠化の危険性が指摘されている
気候変動の影響も多々あると思われますが、カシミヤ山羊が住む地域の砂漠化が深刻な問題になっています。
砂漠化がすすむ理由として、世界的なカシミヤ人気でカシミヤ山羊の飼育頭数が増えたことや、カシミヤ山羊は草を根こそぎ食べる習慣があるので、緑化再生が難しいことなどがあげられています。
この事態を深刻に受け止め、各国は保全活動を行うなど対応に動いていますが、今後カシミヤ素材の需要がさらに増えれば砂漠化が一層加速する要因になりかねません。
偽物が紛れている可能性
「カシミヤ100%」と謳って販売していたものが、実は混ぜ物や偽物だった。
そんな卑劣な販売手法が過去に何度も発生しています。
一般の人は、製品を触っただけで本物のカシミヤかどうかを判別するのはほぼ不可能で、それにつけこんだ悪質な事件です。
特に、安価で販売されている製品や海外の販売事業者などにこうした問題が目立つ傾向にあるので、購入時には十分な注意が必要です。
上手にカシミヤ製品を手に入れるために
偽物や質の悪いカシミヤ製品を選ばないように、以下に注意してください。
カシミヤの品質(ランク)について詳しく知りたい方は、「カシミヤ繊維の品質(ランク)や良質な製品の見分け方」の記事をご覧ください。
値段に踊らされない
安いからという理由だけで安易に購入しないでください。
質の低いものや偽物が使われているかもしれないからです。
特に、インターネットでは直接顔を合わせることなく販売できるので、注意が必要です。
信頼できる店舗で購入する
海外のものと思われる住所や電話番号を表示する販売業者は、トラブル時の対応が困難となることもあり、注意が必要です。
その点、信頼できる店舗であれば、万が一にときにもしっかりと対応してくれる可能性が高いので安心できます。
大手ショッピングモールで販売されている商品も、モールに出店しているお店だからと必ずしも信頼できるとは限りません。
事業者情報を詳しく調べて、少しでも怪しいと思ったところからの購入は控えた方がよいでしょう。
返品に関する表示も購入前によく確認しておく
店舗によっては届いた商品がイメージと違っても返品できないケースもあります。
いざというときのために、販売店が開示している返品に関する表示を確認しておきましょう。
被害にあってしまえば、時間とお金を無駄にする可能性が高いです。
取引に関して不審な点があった場合は、お金を支払う前に各地の消費生活センター等に相談をするなどしてください。
デジタルプラットフォーム事業者が運営するショッピングモールサイトにおいてカシミヤが含まれるとうたう偽表示商品の販売業者に関する注意喚起|消費者庁
アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について
アルパカの毛で作られたニットは、カシミヤに負けず劣らず実は高級品として世界中で大人気なのをご存じでしたか?
アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。
アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。
「冷え症でお困りの方」
「寒がりさん」
「薄くて着ぶくれしない、暖かなニットを探している方」
などから特にご好評をいただいています。
下記の画像をクリックしてアクセスしてください。
100種類以上の高品質「ペルー政府推奨」のアルパカ素材を採用したアルパカニット専門店「アルパカタウン」はこちらから |
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)
設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階
お問い合わせ
電話:0120-989-808
通話料無料・午前9:30~午後5:00(土・日・祝日除く)
メール:お問い合わせフォームはこちら
当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。アルパカニットの専門通販サイト【アルパカタウン】 および、本ブログ【アルパカタウンブログ】を通じて、魅力的なアルパカの情報を発信しています。
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