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アルパカに似ている動物たちを徹底解説
アルパカは南アメリカ大陸を原産とするラクダ科に属する動物です。
こちらでは、アルパカに似ている動物たちをテーマに、どのような動物がいるのか詳しく解説します。
まずは、アルパカについて簡単に説明します。
アルパカの特徴と生態
アルパカは、南米のアンデス山脈、高度3,500〜5,000メートルの高地に生息しています。
ペルー南部を中心に、ボリビアやアルゼンチンの一部におり、その数はおよそ350万頭。
ほぼすべてが牧畜されており、野生のアルパカは存在しません。
性格は、臆病で恥ずかしがり屋さんなのに好奇心は旺盛と、矛盾した性格の持ち主です。
人懐っこく争いを好まない性格のため、世界中で愛されています。
アルパカについてより詳しく知りたい方は、「意外と知らないアルパカの性格・寿命・生息地などの生態を徹底解説」の記事をご覧ください。
アルパカの歴史と起源
アルパカの先祖とされる動物は、約4500万年前頃に北アメリカ大陸で誕生しました。
その後、進化を重ねながら、コブのあるラクダ属はユーラシア大陸やアフリカ大陸に、コブのないラクダであるラマ属やビクーニャ属は南アメリカ大陸へと移動します。
ラクダ科 | ラクダ属 | ヒトコブラクダ |
フタコブラクダ | ||
ラマ属 | ラマ(リャマ) | |
グアナコ | ||
ビクーニャ属 | ビクーニャ | |
アルパカ |
南アメリカ大陸に移動したコブナシラクダはアンデス山脈の高地に生息場所を移し、遅くとも紀元前約3,000年までには家畜として利用され始めました。
この場所は、作物がほとんど作れず人間が住むには不向きなところですが、アルパカの毛が衣類や織物として重宝されました。
一方、アルパカも毛刈りを行わないと
- 伸び続ける毛で体が重くなり、天敵に襲われるリスクが増える
- 夏には暑さで健康を害する
というリスクを抱えていました。
こうしたこともあり、アルパカとアンデス高地に暮らす人々の共生関係が始まりました。
より詳しく知りたい方は、「アルパカとアンデスに住む人々との関係」の記事をご覧ください。
アルパカと似ている動物(コブナシラクダ)
アルパカに似ている動物は、アルパカの近縁種に該当します。
すなわち、ビクーニャ属、ラマ属などのコブナシラクダです。
こちらでは、アルパカと似ている動物であるビクーニャ、ラマ(リャマ)、グアナコをそれぞれ比較します。
ビクーニャ | ラマ(リャマ) | グアナコ | |
---|---|---|---|
体長 | 120~190cm | 150~200cm | 180~220cm |
体高 | 70~100cm | 100~120cm | 100~130cm |
体重 | 35~65kg | 70~140kg | 90~140kg |
ビクーニャ
ビクーニャはラクダ科の最小種、ペルーの国章にも描かれています。
家畜化による遺伝子改良を施したものがアルパカ、そのままでいたのがビクーニャともいわれていますが定かではありません。
ビクーニャの体毛は非常に細く、毛織物としてアルパカ以上の高級品とされています。
しかし、毛織物に十分な長さがないこと、1頭からわずかな体毛しか得られないこと、そもそもの生息数が非常に少ないことなどからほとんど流通しない幻の繊維とされています。
インカ時代には200万頭もいたとされていますが、乱獲され1965年には1万頭を割るまで激減しました。
(※1)ボリビアでは、2018年に推定16万3000頭まで増加しています。
(※1)ワシントン条約と種の保存法|環境省
見分けるポイント
アルパカとビクーニャは非常に近しい存在ですが、体の大きさや毛の付き方に違いがあります。
アルパカはもふもふとして体が大きく見えますが、ビクーニャの毛は細いため体は大きく見えません。
見分けるポイントとしては、首から上にあまり毛が付いていないこと、首の下に30cmほどの毛が生えているのがビクーニャです。
ラマ(リャマ)
ラマは、コブナシラクダの中でも最も大柄です。
その体の大きさを活かして、古くから高地における荷物の運搬役として使役されており、アルパカと同じく家畜化されているため野生には存在しません。
ラマは血液中のヘモグロビン酸素結合能力が他の動物よりも高いため、重い荷物を大量に運んでも高山病になりにくく、空気が薄い高山でも息が切れにくいという特性があります。
見分けるポイント
ラマを見分ける一番分かりやすいポイントは、耳です。
長く、先端がとがったバナナ型の耳をしており、短く先端の丸いアルパカとは特に区別がつきやすいです。
また、首と四肢も長く、大柄でスマートなところも見分けるポイントになります。
アルパカとラマの違いについて詳しく知りたい方は、「【徹底比較】ラマ(リャマ)とアルパカの違いについて」の記事もご覧ください。
グアナコ
グアナコは野生種のみで、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンのパタゴニア地方と広く生息しています。
グアナコを家畜化したのがラマではないかとも考えられています。
また、グアナコはラクダ属の先祖に近い体形だという説があります。
インカ時代、ビクーニャが王族の衣類として使われており、グアナコは庶民のための衣類として使われていたそうです。
見分けるポイント
グアナコはラマやビクーニャと似ているため見分けるのが非常に難しいです。
ポイントとしては
- 耳は比較的短い
- 体の下はほとんど白い
- 顔は黒褐色が多い
などです。
その他のアルパカに似ている動物(コブアリラクダ)
同じくラクダ科の動物でヒトコブラクダ、フタコブラクダがいます。
彼らはアルパカと見た目は異なりますが、同じラクダ科に属しているだけあり、以下のような共通点があります。
ヒトコブラクダ
ヒトコブラクダは西アジア原産で、砂漠などの乾燥地帯に適応しているため古くから家畜化されてきました。
体長220〜340cm、体高は180〜200cm、体重は450〜700kgほどです。
背中にある1つのコブには脂肪を蓄えており、エネルギーに変換できます。
1回に60〜100ℓもの水を飲むこともでき、長期間水を飲まなくても活動できます。
体の毛が短いので夏の暑さに強いといわれています。
見分け方のポイント
背中にコブがひとつあるのがヒトコブラクダです。
フタコブラクダ
フタコブラクダは中央アジア(主に中華人民共和国北西部とモンゴル)原産で、乾燥した草原や砂漠に暮らしています。
体長は250〜350cm、体高は180〜230cm、体重は450〜690kgほどです。
ラクダ科の中では最大種で、砂漠での荷物運搬役として家畜化されています。
一度に60ℓほどの水を飲むことができ、半砂漠地帯や雪の積もる丘など様々な環境に適応できる特徴があります。
体毛が多いので冬の寒さに強いといわれています。
見分け方のポイント
背中にコブがふたつあるのがフタコブラクダです。
まとめ
アルパカに似ている動物をご紹介しました。
アルパカはラクダ科の動物で、特に似ているのはコブナシラクダとされる、ビクーニャ、ラマ、グアナコです。
また、同じくラクダ科でコブアリラクダとされるヒトコブラクダ、フタコブラクダにも似通った特徴があります。
ラクダ科は厳しい環境に生息することで天敵を遠ざけることができました。
それゆえ、穏やかな性格が特徴です。
ぜひ、牧場や動物園でその姿を観察してみてください。
威嚇でとても臭い唾を吐くことがありますので、くれぐれもご注意を。
参考文献:
ラテンアメリカ文化事典|ラテンアメリカ文化事典編集委員会編(丸善出版)
ラテンアメリカを知る事典|大貫良夫, 落合一泰, 国本伊代, 恒川惠市, 松下洋, 福嶋正徳 監修(平凡社)
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