当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから
はじめに
「カシミヤのセーターは毛玉が多過ぎる!」
「1シーズン着ただけなのに、毛玉でみすぼらしくなる」
高級素材のカシミヤですが、実は毛玉によるトラブルに悩まされている方が少なくありません。
こちらでは、
- カシミヤから毛玉が出る原因
- 毛玉がなるべく出ないようにする方法
- 毛玉が出てしまったときの対処法
をご紹介します。
カシミヤ素材についてより詳しく知りたい方は、「「繊維の宝石」カシミヤ素材について」の記事をご覧ください。
カシミヤに毛玉ができる理由
カシミヤに毛玉ができる理由は、大きく分けて以下の4つです。
- 摩擦
- 湿気を含む
- カシミヤの品質
- 撚りや編み方
順に説明いたします。
毛玉ができる理由1:摩擦
摩擦が起こると、その近くの毛同士が絡まりやすくなります。
毛は一度絡まるとなかなかほどけず、絡まりが大きくなると毛玉になります。
摩擦は、以下のようなシーンで起こります。
- 手を動かすことで脇や袖の内側がこすれる
- 椅子に座ることで裾や背中がこすれる
- バッグやリュックのベルトとこすれる
- テーブルと袖口がこすれる
- 首と襟周りがこすれる
毛玉ができる理由2:湿気を含む
(こちらは人間の毛のキューティクル) |
カシミヤの毛は、人間の髪の毛と同じようにキューティクル(うろこ状のもの)があります。
毛が湿気を含むとキューティクルは開き、毛同士が絡まりやすくなります。
カシミヤの毛は柔らかく絡みやすいため、毛玉ができやすいです。
特に湿気を含んでいる状態で摩擦が起こると、簡単に絡んでしまいます。
人間は冬でも気付かないうちに汗をかいています。
この汗がニットに伝わり、湿気の原因になります。
毛玉ができる理由3:カシミヤの品質
同じカシミヤでも1級から9級までの品質ランクがあり、品質によっても毛玉のできやすさが異なります。
また、カシミヤマフラーと販売されているものでも、カシミヤウール(カシミヤとウールの混毛素材)やカシミヤ混(ポリエステルや綿などとの混紡素材)で作られているものは、毛玉がでやすくなります。
毛玉ができる理由4:撚りや編み方
製法によって毛玉のできやすさが異なります。
例えば、糸を作る際に行なわれる「
強度の弱い甘撚りでは、ふんわりと柔らかい糸に仕上がりますが、毛玉ができやすくなります。
また、編み方や製法技術によっても毛玉のできやすさに違いがあらわれます。
毛玉を発生させないために
カシミヤの毛玉が多くてお悩みの方は、負担のかかる使い方をしているか、そもそも製品の質がよくない可能性があります。
こちらでは、毛玉を発生させないための対策方法をご紹介します。
摩擦が起きないようにする
カシミヤになるべく摩擦が起きないように注意します。
電車やバスで座ったり、ベルトの細いバッグを使ったり、車のシートベルトをしたり…。
意識しないうちにカシミヤ素材に負担をかけることが実は多いです。
長時間負担をかけることが予想されるのであれば、あらかじめ脱いでおくのも対策のひとつです。
また、カシミヤ製品を着脱ときは、あらかじめアクセサリー類は外して手をグーにするなど、編み目にひっかけないようにするなど丁寧に扱いましょう。
なるべく繊維が蒸れないようにする
どんなに寒い日でも人間は汗をかくので、繊維が蒸れないようにすることは不可能です。
しかし、なるべく蒸れないようにすることで毛玉ができにくくなります。
例えば、肌着には速乾性素材を使って、カシミヤの上に着るアウターは透湿性素材にすることで、衣類にこもった蒸れを外に出すことができます。
また、必要以上に汗をかかないようにこまめに脱ぎ着をするなど体温調整することも大切です。
汚れや汗、水分はすぐに拭き取る
カシミヤは汚れや水分に弱い素材です。
弱った繊維は毛玉ができやすくなるため、汚れや水分は素早く取り除くことが必要です。
このとき、乾いたタオルやハンカチでポンポンとやさしく拭き取ってください。
決してゴシゴシと擦らないようにしましょう。
使用後はブラッシングをする
カシミヤを着用した後は、馬毛ブラシを使ってやさしくブラッシングしましょう。
目的は以下の3つです。
- 絡みやすい状態を防ぐ
- 汚れを取り除く
- 静電気を取り除く
使用後はハンガーに吊るさずに、畳んで保管することで型崩れやシワができにくくなります。
連続して着用せず休ませる
一回着たカシミヤは、数日間は休ませる(=乾燥させる)ようにしましょう。
連続して着用すると繊維に湿気が残ったままになるので、結果的に毛玉ができやすくなります。
最低でも中1日は休ませたいですが、理想をいえば3日以上休ませてください。
信頼できるお店で購入する
手っ取り早い毛玉対策は、信頼できるお店で購入することです。
こだわりを持ったお店は、質が高く毛玉ができにくいカシミヤ製品を製造・販売しているところが多いです。
繊維の質や編み方も毛玉のできやすさに関わりますので、信頼できるお店選びが重要です。
手洗いする場合は冷水でやさしく素早く
もし、カシミヤを手洗いする場合は、冷水を使ってやさしく手早く行い、洗い終わったら平らにおいて陰干しをしてください。
寒いからと30℃以上のお湯で洗うと、毛玉ができやすくなるだけでなくフェルト化して着られなくなってしまいます。
手洗いに不安を感じる方は、信頼できるクリーニング店にお任せしましょう。
毛玉ができたときの対処法
それでも毛玉ができてしまった場合、毛玉を浮かせて取ることをおすすめいたします。
使うのはハサミがおすすめです。
毛玉取りブラシを使うと効率的に思えますが、毛玉とともに周りの毛を巻き込んでしまうこともあるため、面倒でもハサミを使う取る方法がニットを傷めません。
量が多く大変な場合は、電動式の毛玉取り器を使ってください。
毛玉取り器は強く繊維に押し当てず、軽くなでるようにして浮いた毛玉を取ってください。
毛玉取りが面倒ならアルパカがおすすめ
せっかく購入したカシミヤなのに、毛玉ができるとみすぼらしくなり悲しいですよね。
それなら、アルパカニットを検討してはいかがでしょうか。
カシミヤと同じく高級獣毛の部類に入るアルパカは、耐久性が高く毛玉ができにくいと評判です。
こちらの写真は、10年以上着用したアルパカニットです。
クリーニングにも数回しか出していないのに、毛玉が見当たりません。
アルパカの主な特徴は以下の通りです。
- 滑らかで柔らかい至福の感触
- カシミヤを凌ぐと言われる高い保温性
- 毛玉が出にくいのでお手入れがラク
- 何年も、場合によっては何十年も着られる
- 放湿性が高くカラッとした暖かさ
- 汚れにくいので洗濯は必要最低限
- 軽くて着ていても疲れにくい
- 体の動きにフィットする着心地
アルパカは、カシミヤなどの獣毛素材と比べてても、それらしい欠点が見つかりません。
アルパカに関する記事をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
- 【徹底比較】アルパカとカシミヤ ~暖かさや重さ、値段などの違いは?~
- 【徹底比較3】アルパカとカシミヤとウール どっちの素材がいい?
- アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~
- サスティナブル素材のペルー産アルパカニット
アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について
アルパカの毛で作られたニットは、実は高級品として世界中で大人気なのをご存じでしたか?
アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。
アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。
「冷え症でお困りの方」
「寒がりさん」
「薄くて着ぶくれしない、暖かなニットを探している方」
などから特にご好評をいただいています。
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100種類以上の高品質「ペルー政府推奨」のアルパカ素材を採用したアルパカニット専門店「アルパカタウン」はこちらから |
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)
設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階
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