カシミヤ・アルパカ・ウールなど獣毛素材は虫食い対策が必須です

2023/10/12

アルパカ毛(アルパカ繊維) カシミヤ

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カシミヤ、アルパカ、ウール素材が虫食いの被害にあう理由

ニット製品が虫食いの被害に合ってショックを受けている女性の写真

カシミヤやアルパカ、ウールなどの獣毛素材は、油断をしていると虫食いの被害にあいやすいです。
せっかくのセーターやマフラーが虫食いの被害にあうのは、絶対に避けたいところ。

こちらでは、獣毛素材を守るために必要な虫食い対策をご紹介します。
最後までお読みいただき、対策に役立ててください。

虫食いの犯人は誰?

虫食いの犯人である衣類害虫は、カツオブシムシ類やイガ類などの幼虫で、10種類以上存在するといわれています。
なかでも、家庭内で獣毛素材を食い荒らす害虫は以下の4種類です。

<主要な衣類害虫>

カツオブシムシ類 ヒメカツオブシムシ ヒメマルカツオブシムシ
イガ類 イガ コイガ

衣類を食い荒らすのはいずれも幼虫で、羽化して成虫になると衣類への害はありません。

しかし、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシは、一年のうち300日ほどを幼虫で過ごします。
また、イガやコイガは卵から成虫までの世代サイクルを年に2〜7回と繰り返し、冬の期間だけは幼虫で過ごします。

どちらも幼虫の期間が長いため、対策をしないと食害にあいやすいです。

特に、ヒメマルカツオブシムシの幼虫は寿命が長く、生存能力が高いので注意が必要です。

犯人はどこからやってくるのか

衣類害虫は、幼虫と成虫で行動が異なります。
幼虫の頃は光を避けるよう暗がりで暮らし、成虫になると光に反応して移動する習性があります。

成虫は、マーガレットやコデマリ、カラーなどの花を求めて屋外を飛び回ります。
これらの花の共通点は、白い花びらです。

白は光を反射するため、虫を誘引しやすいからです。

白い洗濯物や布団も同様の理由で虫を誘引しやすく、それらを取り込んだときに室内にまぎれ込むケースがあります。
また、花壇や生垣など花のある場所を歩いたときなどにも衣類に付着しやすく、気付かぬうちに衣類害虫を屋内に持ち込んでしまうこともあります。

衣類害虫は家の中に侵入すると、幼虫の好む暗がりに卵を産み付けます。
タンスやクローゼットなどがこれにあたり、衣類などの繊維製品は絶好の産卵場所になります。

なぜ衣類を食べるのか

衣類害虫は、良質なたんぱく質や繊維に含まれる栄養素を好みます。
具体的には、カシミヤ、アルパカ、ウールなど動物の毛の主成分であるケラチンなどのたんぱく質や脂質です。

カシミヤなどの高級素材は衣類害虫の被害にあいやすいといわれますが、これは素材が柔らかく(=害虫が食べやすく)栄養豊富であることが理由です。

衣類害虫は獣毛素材以外にも、下記のものも好んで食します。

  • 羽毛や毛皮
  • 髪の毛やフケ、皮脂
  • 虫の死がい
  • ペットフード
  • 鰹節や煮干しなどの乾物類

被害が可視化されやすいのは衣類ですが、実は家の至るところで活動しているかもしれません。

虫が大好きな環境とは

衣類害虫は、気温が15〜25℃、湿度が60%以上の環境で活発になると言われています。

衣類害虫の幼虫が活動するのは春から秋の暖かい時季ですが、家の中は年間を通じて暖かいため、いまでは季節に関係なく被害にあうこともあります。

なかでも、ヒメマルカツオブシムシの幼虫は飢餓や乾燥に強く、絶食状態でも6~12ヵ月にわたって生存できるそうです。
餌を得られなければ2~3年は幼虫のままで生存することができ、息を潜めてそのときがくるのをじっと待ち続けいます。

効果的な虫食い対策とは

虫食い対策として、ニットの上に防虫剤を置いている写真

とても厄介な衣類害虫に対して、効果的な対策をご紹介します。

前提として、室内の清掃や換気を徹底し、衣類害虫が好む環境にしないこと。
そして、外部から害虫を持ち込まないようにすることが大切です。

衣類の汚れや水分をしっかり取る

衣類や布団などの繊維に汚れが付着していると、衣類害虫にとっては餌まで用意してくれる好ましい潜伏先候補になります。

洗濯することで、汚れや害虫の大半は駆除することができます。
洗った後はしっかりと乾かし、害虫が活動しにくい環境を作りましょう。

ご家庭で洗濯ができない製品は、信頼できるクリーニング店にご相談ください。

ドライクリーニングに出すときに注意すべきこと

ドライクリーニングでは、食べ物のシミや汗といった衣類害虫が好む水溶性の汚れを落とす力が弱いです。
食べ物のシミや汗などが付着していると思われるときは、そのことをクリーニング店に伝えて適切な処理を施してもらいましょう。

衣類や布団の虫を室内に持ち込まない

洗濯物や布団を取り込むときや帰宅した際は、害虫を持ち込まないように振り払ってください。
そうすることで、汚れや花粉なども一緒に取り除けます。

カシミヤやアルパカ、ウールなどの獣毛製品は馬毛ブラシを使ってブラッシングすることで、よりキレイに汚れを取り除けるだけなく、毛玉の防止にも一役買ってくれます。

面倒ですが、大切な衣類を守るために必ず行いましょう。

クローゼットやタンスを清潔に保つ

毎日掃除を欠かさずにしていても、クローゼットやタンスの中までキレイにしている人は少ないはず。
気付かぬうちに、ホコリや花粉などの汚れが溜まっていませんか。

こうした汚れは衣類害虫だけではなく、湿気やカビ、ダニなども引き寄せてしまいます。

定期的に掃除をしつつ、換気も行い清潔に保つようにしましょう。

防虫剤や防虫カバーを使う

害虫を忌避するために、防虫剤や防虫カバーを活用しましょう。
衣替え収納をする際は、必ず洗濯してしっかりと乾燥させてください。

防虫剤や防虫カバーは、衣類害虫に対して駆除や忌避効果があります。
ただし、効果を出すためには取扱説明書に従ってください。

<防虫剤の正しい使い方例>

  • 密閉状態で使う
  • 有効期限を守る
  • 衣類の一番上に置く
  • 適正数量を使用する
  • 衣類を詰め込んで収納しない

ビニール袋に入れたまま収納しない

クリーニングから戻ってきたものを収納する際は、必ずビニール袋から取り出しましょう。
ビニール袋はホコリやニオイが付きづらく清潔なまま保管できると思いがちですが、ビニール内は湿気が溜まりやすく防虫剤の忌避効果も届きません。

必ず外すようにしてください。

虫食いの被害にあったら

大事なセーターやマフラーが虫食いの被害にあった場合、自分で直すことも可能です。

使う道具は、ニードルと呼ばれる細くとがった針、スポンジ、そしてフェルトです。

虫食いの穴に生地と似たような色のフェルトを入れて、ニードルで生地とフェルトを刺しながらなじませます。
動画サイト等でも手順が載っていますので、個人の責任にてお試しください。


自分で直すのが難しそう、自信がないという方は、クリーニングなど専門店でも直してもらうことができます。
店舗にてご相談ください。

参考:

日本繊維製品防虫剤工業会

衣類の害虫と被害・保管について|田中 良子(繊維製品消費科学 2004年45巻4号 p.264-271)

アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について

アルパカの毛で作られたニットは、実は高級品として世界中で大人気です。

アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。

アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。

「冷え症でお困りの方」
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この記事を書いた会社
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略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)

設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
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    東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階

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