当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから
ニットは素材の優劣ではなくご自身との相性で選ぶのがおすすめ
当店はアルパカニットを販売する専門店です。
アルパカ素材を分かりやすく説明するために、他の素材と比較することが多いです。
当ブログを開設した当初は、アルパカを選んで欲しいという理由からアルパカを推す気持ちが強くありました。
しかし、それぞれの素材を詳しく調べていくうちに、各素材にはそれぞれ素晴らしい特徴があり、単純な優劣だけで判断してはいけないことを強く実感しています。
こちらの記事では、アルパカ・カシミヤ・ウールというニットの代表的な獣毛素材について、素材の優劣ではなくどんな人に合うかを考慮したおすすめ素材の選び方をご紹介しています。
参考にしていただけると幸いです。
ウールについて
羊から採れる毛。
一般的にメリノ種と呼ばれる、羊毛の生産に特化した羊から採取します。
メリノ種の羊は世界各地で飼育されており、アルパカやカシミヤに比べて生産量がとても多く、セーターやスーツ、ストールなどのニット製品のほか、敷物を含む毛織物で最も幅広い製品で活用されています。
そんなウール素材は、以下のような人と相性がいいです。
- お値段を重視する
- 多くの種類・デザインから選びたい
- モコモコとした厚手のニットが欲しい
お値段を重視する
お手頃な製品が大好き。
そんな方には、ウール素材がおすすめです。
一般的なウール製品は、アルパカやカシミヤに比べるとリーズナブルです。
なぜなら、年間生産量が圧倒的に多いからです。
世界での年間生産量 | |
---|---|
アルパカ | 約4,000トン |
カシミヤ | 約6,500トン |
ウール | 約115万トン |
生産量が多いと、製造コストが下がる、価格競争力が働くなどの理由で、販売価格が抑えられる傾向にあります。
ウールはまさにこの条件と合致しており、とても買いやすい価格で販売されています。
「1万円で1着買うより、1万円で複数着のニットが欲しい」そんな方にも向いています。
多くの種類・デザインから選びたい
上記の理由から、さまざまな企業がウール製品の製造に参入しています。
各社は価格だけでなく、デザインやパターン(型)などで差別化を図っており、市場には多種多様なウール製品が販売されています。
種類がありすぎて選ぶのが難しい、納得いくまで探すのが手間といった点はあるものの、「自分好みのニットを見つける過程が好き」そんな方とも相性がいいです。
モコモコとした厚手のニットが得意
ウール素材は価格が手頃なため、厚手のニットが作りやすいです。
同様のニットをアルパカやカシミヤで作ろうとすると高額になるのは間違いないため、簡単に製品化するには至りません。
なので、モコモコとした獣毛素材のニットが欲しい方は、ウールを第一候補にするといいでしょう。
カシミヤについて
カシミヤ山羊から採れる毛。
カシミヤ山羊は、中国の内モンゴル自治区をはじめ、モンゴルやイラン、アフガニスタンなどアジアの限られた山岳地方に住む動物です。
カシミヤは獣毛素材の中でも突出した繊維の細さが特徴で、細かい毛を沢山使って糸を仕上げることで、毛と毛の間に空気を溜めこんで高い防寒性能を発揮します。
軽さと柔らかさ、保温性・保湿性のある素材で、「線維の宝石」と呼ばれ世界中に普及しています。
詳しく知りたい方は、「「繊維の宝石」カシミヤ素材について」の記事をご覧ください。
そんなカシミヤ素材は、以下のような人と相性がいいです。
- ニットのチクチクが苦手
- 高級感のある素材がいい
- シンプルなデザインが好み
ニットのチクチクが苦手
敏感肌・乾燥肌など、肌がデリケートな方はニット素材でチクチクしやすいです。
敏感肌や乾燥肌の人は、角質の潤いが不十分なため肌のバリア機能が低下してしまい、刺激に弱い状態だからです。
そこでおすすめなのが、カシミヤ素材です。
カシミヤは、他の獣毛素材と比べてとても毛が細いため、肌への刺激を抑えることができるのでチクチクしにくい性質があります。
繊維の細さ | |
---|---|
ウール | 16~40ミクロン(0.016~0.040ミリ) |
アルパカ | 20~30ミクロン(0.020~0.030ミリ) |
カシミヤ | 14~16ミクロン(0.014~0.016ミリ) |
また、カシミヤの繊維は、表面のスケール(髪の毛でいうキューティクル)に凹凸が少ないので、触ると非常に滑らかに感じます。
「肌ざわりのいいニットが欲しい」といった方も、カシミヤ素材をおすすめします。
高級感のある素材がいい
カシミヤの繊維の表面は、凹凸が少ないのでとても滑らかです。
繊維自体が光を屈折させずに反射するので、美しい光沢となってあらわれます。
まるで、シルクやサテンのような美しいドレープは、パーティーや結婚式などのフォーマルなイベントにも相応しく、上品で高級感のある印象を与えます。
見た目にも高級感を演出する素材をお探しの方には、カシミヤ素材がおすすめです。
シンプルなデザインが好み
販売されているカシミヤニットの多くは、無地です。
なぜなら、そのシンプルさと洗練された印象が人気だからです。
無地のデザインは他の洋服やアクセサリーと合わせやすく、さまざまなスタイルやシーンで活躍します。
また、生地の高級感を引き立てる効果もあります。
カシミヤは、クラシックで飽きのこないスタイルを好む人にも向いています。
アルパカについて
アルパカから採れる毛。
アルパカの毛は、繊維の一本一本がストローのように空洞になっているので、暖かい空気をためこんで高い防寒性能を発揮します。
冬の寒さをしのぐために、アルパカの毛はとても貴重で「アンデスの宝石」と讃えられるほどです。
詳しく知りたい方は、「アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~」の記事をご覧ください。
アルパカ素材は、以下のような人と相性がいいです。
- 長く愛用したい
- 保温性を重視する寒がりさん
- 日頃のケアを簡単に済ませたい
長く愛用したい
アルパカニットは、他の獣毛素材と比べて耐久性にすぐれています。
毛玉もできにくいため長期にわたって愛用することができ、人によっては10年、15年と着続ける方もいます。
エコ、エシカル(倫理的)、サスティナブルなどが声高に叫ばれる時代ですので、そうしたことに興味のある方も、アルパカ素材と相性がいいです。
保温性を重視する寒がりさん
アルパカは、抜群の保温性を発揮します。
その理由の一つが、アルパカの毛一本一本がストロー状のように空洞になっているからです。
この空洞に暖められた空気が入り込み、冷気を遮断する役割を果たしてくれます。
その証拠に、アルパカが生息するアンデス高地は富士山よりも標高が高く、冬場はマイナス20℃にもなる厳しい環境です。
それにも関わらず、紀元前3,000年頃には人々が定住を始めています。
そこでは、アルパカ素材を衣類として活用することで防寒対策をしてきたのです。
寒がりな人は、ぜひアルパカの保温性を実感してみてください。
ニットの暖かさの秘密を知りたい方は、「セーターが暖かいのはなぜ?|ニットは素材選びが大事です」の記事をご覧ください。
日頃のケアを簡単に済ませたい
アルパカ素材はタフです。
水や汚れに強いため、お手入れがとても簡単です。
アルパカニットを脱いだらホコリを落とし、平干しネットなどを利用した平置き(ハンガーは不可)で陰干しをしてください。
シーズン終わりも基本的にはこれだけで十分ですが、汚れが気になるようでしたら信頼できるクリーニング店にご相談ください。
アルパカは、ウールやカシミヤに比べて素材自体の耐久性が高いので、日頃のお手入れを簡単に済ませたい方におすすめです。
詳しく知りたい方は、「必見!アルパカニットの正しい洗濯やお手入れ方法」の記事をご覧ください。
信頼できるお店で購入することも忘れずに
冒頭で申し上げた通り、どの素材も他にはない素敵な特徴を持っており、単純な優劣では語れません。
自分に合う素材を選ぶなら、相性のよさで判断するのがおすすめです。
下記に簡単にまとめてみましたので、ぜひ獣毛素材を選ぶ際の参考にしてください。
また、ニット製品を購入するときに忘れていけないのは、信頼できるお店で購入することです。
「驚くほど安く売られていたから」「セールだったから」などといった理由で獣毛素材を購入すると、偽物や質の悪いものをつかまされるリスクがあります。
信頼できるお店であれば、万が一のときもしっかりと対応してくれる可能性が高いので安心できます。
この点に注意して、ぜひ自分好みの獣毛素材を見つけてください。
アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について
アルパカの毛で作られたニットは、実は高級品として世界中で大人気なのをご存じでしたか?
アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。
アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。
「冷え症でお困りの方」
「寒がりさん」
「薄くて着ぶくれしない、暖かなニットを探している方」
などから特にご好評をいただいています。
下記の画像をクリックしてアクセスしてください。
100種類以上の高品質「ペルー政府推奨」のアルパカ素材を採用したアルパカニット専門店「アルパカタウン」はこちらから |
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)
設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階
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当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。アルパカニットの専門通販サイト【アルパカタウン】 および、本ブログ【アルパカタウンブログ】を通じて、魅力的なアルパカの情報を発信しています。
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