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【徹底比較】アルパカ・カシミヤ・ベビーアルパカ ~暖かさや重さ、値段などの違いは?~
カシミヤとアルパカは同じ高級獣毛の部類に入り共通点が多いため、どちらがいいのか選ぶのが難しいと思います。
こちらのページではカシミヤとアルパカ、さらにはベビーアルパカの素材(生地)を徹底比較し、それぞれの特徴(メリット・デメリット)をご紹介いたします。
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それぞれの素材(生地)について
アルパカとは
アルパカから採れた毛。
アルパカは南米のアンデス山脈の高地(海抜3,500~4,000メートル)に生息するラクダ科の動物です。体高(背中までの高さ)は80〜90センチ、体重は50~70キロほど、寿命は15年から20年となっています。
アルパカの毛は、繊維の一本一本がストローのように空洞になっているので、暖かい空気を溜めこんで高い防寒性能を発揮します。
冬の寒さをしのぐために、アルパカの毛はとても貴重で「アンデスの宝石」と讃えられるほどです。
ウールやカシミヤに比べるとアルパカは保温性や耐久性、手入れのしやすさなどの点から、高級獣毛の部類の中でもとても重宝されています。
アルパカ素材についてより詳しく知りたい方は、「アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~」の記事をご覧ください。
カシミヤとは
カシミヤ山羊から採れた毛。
カシミヤ山羊は中国の内モンゴル自治区をはじめ、モンゴルやイラン、アフガニスタンなどアジアの限られた山岳地方に住む山羊科の動物です。
体高は75〜80センチ、体重は50~90キロほど、寿命は10年から15年となっています。カシミヤの原毛は平均14~16ミクロンと獣毛の中でも突出した細さが特徴で、細かい毛を沢山使って糸を仕上げることで、毛と毛の間に空気を溜めこんで高い防寒性能を発揮します。
軽さとやわらかさ、保温性・保湿性のある素材で、冬の定番素材として世界中に普及しています。
光沢感のある素材ゆえに高級感があり、「繊維の宝石」と呼ばれています。
カシミヤ素材についてより詳しく知りたい方は、「「繊維の宝石」カシミヤ素材について」の記事をご覧ください。
ベビーアルパカとは
アルパカから採れた原毛の中で、毛の細さが20.1~23ミクロン(0.021~0.0230ミリ)のものを指します。
多くは生後3カ月までのアルパカから採取しますが、大人のアルパカからも全体のおよそ10%前後採取することができます。
間違えないで欲しいのは、ベビーアルパカは、アルパカの赤ちゃんからのみ採取した毛ではない、ということです。
細くてしなやかな毛はチクチク感が少なく、摩耗(まもう)性も劣らないのでアルパカに比べてデメリットはほとんどありません。
ベビーアルパカ素材についてより詳しく知りたい方は、「ベビーアルパカとは ~特徴やアルパカとの違い~」の記事をご覧ください。
アルパカ カシミヤ ベビーアルパカの比較表
下記に比較しているのは一般的な品質を想定しています。
素材(生地)や製品の品質が悪いと特徴を十分に発揮できないことがありますので、すべての素材がこの通りではありません。
その点はご理解ください。
ニット製品の重量感 | |
---|---|
アルパカ | ○ 繊維の一本一本が空洞のため軽い |
カシミヤ | ◎ 繊維が突出して細いためとても軽い |
ベビーアルパカ | ◎ 繊維が空洞で、アルパカより細いためとても軽い |
暖かさや保温性 | |
---|---|
アルパカ | ◎ 空気を含むので保温性はとても高い |
カシミヤ | ○ 繊維が細いので保温性は高い |
ベビーアルパカ | ◎ アルパカと同程度の保温性 |
耐久性・毛玉のでにくさ | |
---|---|
アルパカ | ◎ 毛玉が出にくく、丈夫で長持ち |
カシミヤ | △ 毛玉がでやすくデリケート |
ベビーアルパカ | ◎ アルパカと同等の摩耗性 |
チクチク度 | |
---|---|
アルパカ | △ 人によってややチクチクする |
カシミヤ | ◎ チクチク感はほぼ感じない |
ベビーアルパカ | ○ チクチク感がとても少ない |
手触りや光沢感 | |
---|---|
アルパカ | △ なめらかな手触りと美しい艶 |
カシミヤ | ◎ やわらかくシルクのような光沢感 |
ベビーアルパカ | ○ カシミヤに近い手触りと美しい艶 |
虫喰い | |
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アルパカ | × 保管時には防虫剤が必須 |
カシミヤ | × 保管時には防虫剤が必須 |
ベビーアルパカ | × 保管時には防虫剤が必須 |
汚れにくさ | |
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アルパカ | ◎ 水や臭いを寄せ付けにくい |
カシミヤ | △ 水に弱く水ジミができやすい |
ベビーアルパカ | ◎ 水や臭いを寄せ付けにくい |
値段 | |
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アルパカ | △ やや高い |
カシミヤ | ○ 近年は安価ものも出てきました |
ベビーアルパカ | △ やや高い |
まとめ
いかがでしたか。
アルパカとカシミヤの違いについてご理解いただけたでしょうか。
アルパカとカシミヤはそれぞれメリット・デメリットがありますので、製品の特徴をふまえて、ご自身にあったものを選ぶのがおすすめです。
また、素材(生地)や製品の品質が悪いとそれぞれの特徴が十分に生かされません。製品をご購入いただく際には、信頼できるお店で購入することを強くおすすめいたします。
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