サスティナブル素材のペルー産アルパカニット

2020/08/31

アルパカ毛(アルパカ繊維)

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サスティナブル素材のペルー産アルパカニット

冬の定番素材であるアルパカニットはサスティナブルなファッション素材として世界中のファッションブランドやアパレル企業から注目されています。

実際にプラダやロロ・ピアーナ、バレンシアガ、マックスマーラなど世界に名だたるブランドが、ペルー産アルパカを使用しています。

Peru is the number one exporter of Alpaca in the world, and a source for international fashion houses including Prada, Loro Piana, Balenciaga, Max Mara, Ulla Johnson as well as Alicia Adams and Peruvian Connection.

(ペルーは世界一のアルパカの輸出国であり、アリシアアダムスやペルーコネクションはもちろんのこと、プラダ、ロロ・ピアーナ、バレンシアガ、マックスマーラ、ウラ・ジョンソンなどの国際的なファッションブランドにアルパカ素材を供給しています。)

出典:https://www.prnewswire.com/

こちらのページではカシミヤをしのぐ暖かさと言われるペルー産のアルパカニットが、どうして地球環境にやさしいのか、いま世界から注目されている理由をご説明いたします。

サスティナブルで地球環境に優しいペルーのアルパカたち

サスティナブルとは

多くのファッションブランドやアパレル企業が取り組んでいるのが、持続可能性を意味する「サスティナブル」への取り組みです。

始まりは、国際社会の目標「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」が2015年に国連サミットで採択されたことでした。

この「SDGs」では、

  • 貧困をなくす
  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくす
  • つくる責任、つかう責任
  • 海や陸の豊かさを守る

など、17の大きな目標が設定されています。

SDGsの17目標に関わるアイコンを表示したポスター画像

サスティナブルは「SDGs」の取り組みのひとつで、とりわけアパレルブランドや企業が積極的に取り組んでいるテーマのひとつです。

持続可能な消費と生産を確保して、より地球環境にやさしい素材を積極的に採用していこう。
そのために可能な範囲で少しずつでも努力していこう、といった内容です。

また、2019年に欧米を中心とするファッションおよびテキスタイル企業32社が、気候変動、生物多様性、海洋保護を目的とした「ファッション協定(FASHION PACT)」を結びました。

これにより、国内でも業界やメディアが、サスティナブルに注目するようになりました。

アルパカニットは地球にやさしい

ペルーの牧場で飼われているアルパカが餌をもらっている様子

アパレルの中でも特にニット製品には積極的な商品開発が行われており、再生ウールや再生プラスチックを利用した製品、和紙などの特殊素材を採用した製品などが登場しています。

そんな中、ペルー産のアルパカが地球にやさしくサスティナブルな素材として注目されている理由をご説明いたします。

アルパカはもともとサスティナブルな素材

アルパカは、アンデス高地に暮らす人々との共生関係にあります。

寒さを耐えしのぐための毛は自然に脱毛することがないので、人間の手によって刈り取らなければ夏の暑さに耐えることができません。

およそ紀元前3,000年までには家畜として人間とともに暮らしていたと推測されており、刈り取られた毛は人々の防寒素材などに利用されていました。

人とアルパカの関係について詳しく知りたい方は、「アルパカとアンデスに住む人々との関係」の記事をご覧ください。

アルパカは牧草地を傷つけない

アルパカは餌となる放牧草の先端しか食べません。

草には根っこが残るため牧草地への被害は少ないです。

また、アルパカには蹄(ひづめ)がありません。

代わりに2本の指があり、足の裏には柔らかい肉球があります。

そのため、何十頭、何百頭という集団で牧草地を歩いても、放牧草や土へのダメージが抑えられ、地面を枯らすことがありません。

羊や山羊 アルパカ
草の食べ方 羊(ウール)や山羊(カシミヤ)は根に近い部分まで食べることがあり、草が再生する可能性を低くする。 アルパカは草やその他植物の先端だけを噛みます。根っこが残るため牧草地の被害が少ない。
蹄の構造 羊や山羊は硬い蹄(ひづめ)があるため、牧草地を傷つける可能性がある。 アルパカは蹄がない。代わりに足の裏には柔らかい肉球があり、牧草地への影響を抑えられる。

工場の負荷が少ない

アルパカの毛の色は多種多様です。
色のバリエーションが多いため、染色工程での環境負担も少ないのが特徴です。

アルパカ毛の自然色は25色もあり、ブレンドすることで300以上の色合いを作成できるため、染色のための染料や薬品、水などの使用が少なくて済みます。
他方、ウールは自然色がわずか3色とも言われています。

また、アルパカは、ウールやカシミヤに比べると油分が少ないため、洗浄工程での水使用量が少なく、結果、水質の汚染も抑えることができます。

ペルーの工場でアルパカの毛を保管している写真

お肌にやさしい

アルパカの毛は低アレルギー性の素材です。
ラノリンと呼ばれるアレルギー物質が非常に少ないので、お肌にやさしい素材です。

ラノリンが少ないおかげで、高温や強い化学物質を使った洗浄を必要としません。

ただし、ランクの低い繊維が肌に当たるとチクチクする場合があります。
アルパカ繊維のランクについて詳しく知りたい方は、「アルパカ繊維の品質(ランク)について」の記事をご覧ください。

アルパカは簡単なお手入れで何年、何十年も着られる

アルパカはウールやカシミヤに比べて高い耐久性を誇ります。

また、毛玉ができにくいためカシミヤよりも長期間着ることができるのです。

アルパカニットを愛用するお客様のなかには、簡単なお手入れをするだけで、10年・15年と着続ける方もいらっしゃるほどです。

アルパカ毛の素材特性について詳しく知りたい方は、「アルパカ毛の特徴について ~素材特性やメリット・デメリットがまるわかり~」の記事をご覧ください。

アルパカは多くの人々の生活を支えている

アルパカニットを編んでいる現地女性の写真

ペルーのアンデス地方は富士山よりも標高が高いため、冬は寒くて乾燥している土地が多いのですが、何世紀もの間、長きにわたって先住民たちが暮らしてこられた理由のひとつがアルパカを育ててきたからです。

アルパカから採れる貴重な繊維を糸に紡ぎ、明るくカラフルな衣服に加工することで大切な収入源にもなっていました。

そしてその生活様式は今日も続いており、厳しい気候条件、限られた経済的地域にも関わらず、ペルーのアンデス山脈の高地に住む人々の多くが、生計をアルパカの繁殖に頼っています。

アルパカニット製品を選ぶことは、こうした人々の伝統的な暮らしを継続できるようにする一方で、畜産業や織物業をサポートするのに役立ちます。

また、地域の経済および社会的発展に貢献することで、間接的に子供たちの教育機会を促進することにもなります。

アルパカタウンについて

いかがでしたでしょうか。

アルパカが主要な獣毛素材に比べて地球環境にやさしく、サスティナブルな素材であること。
それだけではなく、アルパカに関わる多くの人々の生計や、子供の教育機会に貢献していることがご理解いただけたでしょうか。

アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。

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この記事を書いた会社
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略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)

設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
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