アルパカとアンデスに住む人々との関係

2022/09/08

アルパカについて ペルー情報

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当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから

アンデス山岳地帯の人々の暮らし

南米ペルーの人口は約3,000万人で、うち約400万人が「シエラ」と呼ばれる3,000m以上のアンデス山岳地帯に住んでいます。
シエラは富士山頂ほどの標高ですが、都市が形成され、インカ帝国もこの地を中心に繁栄しました。

例えば、古代インカ帝国の首都だったクスコは標高約3,400m、ボリビア国境に近い都市のプーノでは標高約3,850mといった具合です。

シエラは、昼間に強い日差しが降り注ぎ、夜はマイナス10~20℃にもなります。
一日の気温差が大きいので、決して過ごしやすい場所ではありません。

また、ジャガイモやトウモロコシ、インゲン豆、ピーナッツ、サツマイモ、唐辛子、キヌアなど限られた農作物しか育ちません。

資源も乏しく、空気さえも薄い環境なのです。

しかし、アンデスの人々はこの地で何千年も生き続けてきました。
それには、アルパカという強力なパートナーの存在があったことがその要因のひとつです。

アルパカとアンデスの人々の歴史

アルパカとアンデスの山岳地帯に住む人々の写真

遅くとも紀元前3,000年前には、アルパカと人々の共生がはじまったとされます。
共生とは、アルパカの家畜化です。

アルパカは家畜化されることで、数千年にもわたって遺伝的改良が図られた動物です。
アンデスの人々は、人間にとって有益なものとするために、また、新たな飼育や管理条件に適応させるよう時間をかけてアルパカを改良していきました。

具体的には、質が良く大量に毛がとれるアルパカを優先的に交配させたり、近親交配を避けるために異なる群れのアルパカと交配させたりするなどです。

アンデスの人々にとってのアルパカとは

装飾が施されたアルパカと笑顔が似合うアンデス女性の写真

アンデスの人々は、衣類や織物を作るためにアルパカの繊維を利用します。
インカ帝国時代には、これが大きな価値を持つようになりました。

現代ではアルパカ繊維を使った織物のおよそ9割は、海外へと販売されているそうです。
アルパカ製品の輸出は、外貨獲得の手段という側面も持ち併せています。

アンデスの人々にとって、アルパカはペットのような存在だといわれています。
アルパカに名前や愛称をつけ、世話をして、家族の一員として暮らしているのです。

また、アルパカを「神からの贈り物」「神の使い」とも考えており、アルパカはとても大切な存在だというのがわかります。

一方、同じラクダ科の動物で見た目が似ているラマ(リャマ)は、山岳地帯での荷運びのために飼育されています。

しかし、近年はアルパカだけを飼う牧民が増えており、家畜としてのリャマの重要性が薄れていることが報告されています。
これには、道路などのインフラが整備される中で、リャマの必要性が薄れているからです。

参考:中央アンデス高地ペルーにおけるアルパカの「遺伝的改良」と種畜の取引|佃 麻美 年報人類学研究 = Annual Papers of the Anthropological Institute, Nanzan University (4):2014 p.34-59

アルパカにとってのアンデスの人々とは

アンデスの高地に佇む一匹のアルパカの写真

アルパカにとって、アンデスの人々はなくてはならない存在です。
アルパカは人間の世話や管理なしで生きるのは厳しいからです。

毛刈り

毛刈りはその最たるもので、毛が伸び続けたアルパカは、自然界で生き残るのはかなりのハンデとなります。

なぜなら、アルパカの毛は2年で地面に届くほど伸びるからです。

毛が長いと体が重くなり天敵に襲われるリスクが高まります。
また、夏には暑さで健康を害する危険性もあります。

アルパカの毛刈りについて詳しく知りたい方は、「まるで別の生き物!? 衝撃的なアルパカの毛刈りについて【画像・動画あり】」の記事をご覧ください。

前歯のケア

前歯のケアも欠かせません。

アルパカは毛と同じく前歯が伸び続けます。
通常であれば、アルパカの歯は草をはむ行為で少しずつ削れていくのですが、何かの拍子で上手く削れないと歯が伸び放題になってしまいます。

そうなると草を噛み切ることができず、やがて餓死する可能性があるからです。

寒さ厳しいシエラでは、凍死するリスクや天敵からある程度守ってくれる畜舎もなくてはならない場所なのです。

前歯のケアについて詳しく知りたい方は、「【衝撃】なんで出っ歯なの? 不思議なアルパカの歯について解説」の記事をご覧ください。

まとめ

アルパカとアンデス高地に住む人々は、お互いがいなくては生きてはいけない共生の関係が保たれています。

アルパカニットは数千年も前から持続可能な消費と生産を確保しており、地球環境にやさしいサスティナブル素材として欧米をはじめとした世界中から注目を浴びています。

アルパカニット製品を選ぶことは、こうした人々の伝統的な暮らしを継続できるようにする一方で、アンデスの畜産業や織物業をサポートするのに役立ちます。

また、アンデス山岳地帯の経済および社会的発展に貢献することで、間接的にその地に暮らす子供たちの教育機会を促進することにもなります。

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この記事を書いた会社
インペリアル・エンタープライズ株式会社
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)

設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
    東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階

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