当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。魅力的なアルパカニットのアレコレを発信しております。ショッピングサイトはこちらから
アルパカの毛刈りとは
こちらの衝撃的な写真をご覧ください。
毛刈りした後のアルパカです。
私たちの知るふわふわモフモフとしたあのアルパカではなく、別の生き物のように感じますよね。
アルパカは、1年か2年に1回、毛刈りを行います。
アルパカの毛刈りを、一部のアルパカファンは「ビズパカ」と呼んでいます。
クール「ビズ」とアル「パカ」を掛け合わせた造語です。
こちらでは、ちょっと不思議で面白いアルパカの毛刈りについてご紹介します。
アルパカの毛刈りをする目的
アルパカの毛刈りをする目的は、以下の2点です。
- アルパカの体調管理のため
- 人間の衣類を作るため
アルパカは暑さにとても弱い生き物
母国ペルーのアルパカは、富士山より高いアンデス山脈の標高3,500~5,000mの高地に暮らしています。
そこは、昼夜の気温差が20~30度以上にもなるという過酷な場所です。
アルパカの毛は生え変わりがなく一生伸び続けるため、2年もすると地面に届くほどに伸びます。
アルパカは寒さに強い生き物ですが、夏の暑さには弱く、熱中症や熱射病にかかる危険があります。
なので、毛刈りをすることで暑さから体を守るようにします。
アルパカの毛は紀元前より人々に愛用されていた
アルパカは少なくとも紀元前約3,000年までには家畜として利用されてきました。
これといった産業や名産品がないアンデス高地に暮らす人々は、刈られたアルパカの毛を売ることで、生計を立てて暮らすことができました。
幸いなことにアルパカの毛は丈夫で寒さに強いため、「アンデスの宝石」と讃えられ高値で取引されるので、たった1度の毛刈りでたくさんの収入を得ることができます。
アルパカを毛刈りする方法
アルパカを毛刈りする際は、前脚と後ろ脚を紐で固定します。
これはアルパカが暴れて怪我をしないようにするためです。
<アルパカの毛刈り手順>
- アルパカの脚を持ち上げて紐で固定し、横に寝かせる
- 羊の毛刈りにも使う専用バリカンで、胴体や首を中心に毛刈りを行う
- 頭と脚はお好みでカットする
- 毛刈りを終えたら、気づかれないように固定していた脚の紐を静かに取り除いて終わり
この手順で行うメリットは、以下が挙げられます。
- アルパカが傷つかない
- アルパカへのストレスが少ない
- 毛刈り時間の短縮(早いときは1頭につき6分程度)
- より多くの毛が取れる
- 細い毛と粗い毛が混じりにくい
アルパカの毛は部位によって、ベビーアルパカと呼ばれる細くて上質な毛と太くて粗い毛が取れます。
下記でもご紹介しますが、刈った後のアルパカ毛を分別しやすくするために、こうした方法が採用されています。
アルパカの毛について詳しく知りたい方は、「アルパカ繊維の品質(ランク)について」の記事をご覧ください。
アルパカの毛刈りをする様子【動画】
刈ったアルパカの毛は、以下の手順で処理をしてアパレルやラグなどの紡績品へと姿を変えます。
<刈り取ったアルパカ毛の処理方法>
- 部位ごとに刈った毛を分ける
- 部位ごとの毛をランクごとに選毛する
- ゴミやホコリなど付着物を取り除く
- 色分けをする
- 洗浄して汚れを落とす
色分けはとても大変な作業です。
色分けすることで、無駄な染色をしなくてすむからです。
通常は色の白いアルパカから順次毛刈りを行い、最後に色の濃いアルパカの毛刈りをします。
色の違うアルパカの毛が混ざってもすぐに発見・分別が容易だからです。
なぜ頭だけ残す? 衝撃的なアルパカ毛刈りの実態
アルパカを毛刈りする理由や手順が分かったところで、日本でのアルパカ毛刈りをご紹介します。
アルパカの毛刈りは誰でもできるわけではありません。
日本で初めてはじめてアルパカの牧場飼育を開始した那須アルパカ牧場(2023年春に那須高原りんどう湖ファミリー牧場へお引っ越し)では、ペルーから熟練職人を招聘してその技術を習得したそうです。
他の牧場・動物園でも同じで、千葉県にある市川市動植物園では2022年6月に、新潟県の山古志アルパカ牧場の熟練スタッフを招聘して毛刈りを行っています。
日本の夏は暑いため早ければ5月頃から、遅くとも7月までの間に毛刈りを行います。
このとき、頭や脚部分は毛刈りを行わないこともあります。
それはアルパカの個性をだすためなのだとか。
今後は、毛がたっぷりあるもふもふのアルパカだけではなく、毛刈り直後の個性的なアルパカのファッションにも注目してみてはいかがでしょうか。
個性的なアルパカのカット【画像】
こちらでは、話題となった毛刈り前後のTwitter投稿をご紹介いたします。
あれ、ポコ本当に毛刈りした?
— 八ヶ岳アルパカ牧場【公式】 (@yatz_alpacafarm) May 15, 2021
全然見た目が変わらない😂 pic.twitter.com/05JDoO8w9C
【アルパカ毛刈りしました🦙】
— 長岡市悠久山小動物園 (@Yukyuzan_zoo) May 30, 2020
昨日、山古志アルパカ牧場の職員さんにお越しいただき、アルパカ2頭の毛刈りを行いました✂️
(今朝の新潟日報にも取材記事が掲載されています😃)
山古志のアルパカたちが悠久山に居るのは6月28日(日)まで!
ぜひ会いに来てくださいね〜!#アルパカ #悠久山小動物園 pic.twitter.com/2EznyTWpte
今日はマシュの2歳のお誕生日です。
— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) July 18, 2022
去年は頭がまん丸のサマーカットでしたが今年は顔の横もカットして大幅にイメチェン!
写真は
(左)今のマシュ(右)毛刈り前のマシュ#市川市動植物園#アルパカ#お誕生日おめでとう#市川ファン#イメチェン pic.twitter.com/2YN33qfFx8
毛刈りシーズン到来!💈✂️✨
— 千葉市動物公園【公式】 (@ChibaZoo) April 5, 2022
アルパカ達のビフォーアフターです📸本日エサやりコーナーでは、ふたりともサッパリとした様子で過ごしております🦙(ふ)#千葉市動物公園 #ふれあい動物の里 #アルパカ pic.twitter.com/SjEVZ4F02F
『✨パンクな前髪✨』
— 長野市茶臼山動物園【公式】 (@chausuyamazoo) May 15, 2021
昨日、アルパカ[ミルフィー]の毛刈りを行いました!
美人な[ミルフィー]さんは、パンクな髪型もお似合いですね😉
#茶臼山動物園#アルパカ#毛刈り#ミルフィー#パンクな前髪#かっこいい#城山動物園#ながのご縁ショップ pic.twitter.com/NVGx1HLKG6
【毛刈りをしました✂️③】
— 阿蘇カドリー・ドミニオン【公式】 (@cuddlykouhou) June 3, 2022
生後9か月を過ぎたエース君、夏に備えて初めての毛刈りをしたところこんなに様変わり‼️
意外と足長だったのね😀#アルパカ #エース #毛刈り #阿蘇 #カドリードミニオン pic.twitter.com/oVxIO5KfHO
アルパカニットの専門店「アルパカタウン」について
アルパカの毛で作られたニットは、実は高級品として世界中で大人気なのをご存じでしたか?
アルパカニット専門店「アルパカタウン」では、ペルー政府が公的に認めるアルパカ素材を中心に100種類以上のアルパカニット商品をご紹介しています。
アルパカは、毛の一本一本がストローのように空洞になっており、そこに暖かい空気を溜め込むことで高い保温性を発揮してくれます。
「冷え症でお困りの方」
「寒がりさん」
「薄くて着ぶくれしない、暖かなニットを探している方」
などから特にご好評をいただいています。
下記の画像をクリックしてアクセスしてください。
100種類以上の高品質「ペルー政府推奨」のアルパカ素材を採用したアルパカニット専門店「アルパカタウン」はこちらから |
略称 I・E・I(アイ・イー・アイ)
設立年月日:昭和57年(1982年)9月1日
資本金:100,000千円
所在地:〒116-0014
東京都荒川区東日暮里5-7-18 コスモパークビル6階
お問い合わせ
電話:0120-989-808
通話料無料・午前9:30~午後5:00(土・日・祝日除く)
メール:お問い合わせフォームはこちら
当ブログは2003年の10月からアルパカニット製品の販売を手掛け、年間に延べ200以上のアルパカ製品を販売する、インペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。アルパカニットの専門通販サイト【アルパカタウン】 および、本ブログ【アルパカタウンブログ】を通じて、魅力的なアルパカの情報を発信しています。
Twitter情報:アルパカタウン【公式】