【衝撃】なんで出っ歯なの？ 不思議なアルパカの歯について解説

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なんで出っ歯のアルパカがいるの？

個体によって出っ歯のアルパカがいます。
いったいどうしてなのでしょう。

アルパカの歯は非常に特殊で、下あごの前歯に６つの永久歯があります。
この歯は、草を切り落としたり、干し草を拾ったりするために使われています。

アルパカの前歯について

実は、アルパカの前歯は下あごにしか生えません。
上あごには前歯がない代わりに、硬質化された歯ぐきである歯床板（ ししょうばん）があります。

その硬質化された歯ぐきと下あごの歯で、すりつぶすようにして草を切って食べます。
（アルパカに限らず、牛や羊、山羊や鹿、キリンなどの草食動物も上の歯がありません）

前歯以外の歯について

アルパカは２歳くらいになると上あごに、「闘歯（Fighting Teeth）」または「牙」と呼ばれる犬歯のような歯が生え揃います。
この歯は、噛むことで相手を傷つける場合があるので、牧場や動物園などでは切ってしまうケースが多いです。

国内のアルパカ牧場では、毛刈りと一緒に歯をカットするところもあります。
歯を切らないと、雄同士のケンカで血を流すこともあるそうです。

さらに、口の奥側には上下に歯が揃っています。
この奥歯で食物を噛んですりつぶし、消化できる状態にします。

アルパカは反芻を行う動物なので、この歯で何度も食べ物を噛んですりつぶします。

アルパカが出っ歯になる理由

前歯は、アルパカの毛と同じで放っておくと伸び続けます。
本来は咀嚼（そしゃく）している間に自然とすり減るのですが、何かの不都合で歯がすり減らずに伸び続けると、やがて口から飛び出して出っ歯のような状態になります。

出っ歯のアルパカは個性的でより可愛いですね。

ただし、アルパカの歯が伸び続けるといくつかの問題が起こります。
その一つが、エサを集めることができず、やせ衰えて餓死する可能性です。

アルパカは何かを食べるとき、 下あごの歯と硬くなった上の歯ぐきで短い草を千切って食べてるからです。
なので、そうしたことにならないよう、牧場や動物園では人間がアルパカの歯をトリミング（削ったり切ったり）する必要があります。

アルパカの出っ歯をトリミングする方法

アルパカの歯をトリミングするのは、健康を守るための大切な行為です。
あまりにも伸びすぎた場合、歯が途中で折れる危険性もありますし、厚みが増すと切ることさえも難しくなります。

歯をトリミングするのは一見すると痛そうな行為ですが、アルパカの歯は根元に神経があるので人間の歯を削るのとはわけが違います。
例えるなら爪を切るような感覚です。

アルパカの歯を削るのにかかる時間は、長くても10秒程度です。

1. アルパカの頭をしっかりと固定
2. アルパカの口を開く
3. アルパカの歯を削る（長い場合は切断します）

こちらで実際に、アルパカの歯をトリミングする動画を見ることができます。

出っ歯のアルパカコレクション

ここでは、出っ歯のアルパカの画像を集めてみました。
出っ歯の可愛いアルパカ達をお楽しみください。

もしも出っ歯のアルパカを見ることができたなら、それはとてもラッキーなことです。
なぜなら、近いうちにトリミングされるかもしれないからです。

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